「画的に綺麗」で思い付いた関係ない話
アイドルは水族館の魚に似てる、と思う。
人に見られ、透明の枠の中で泳ぐ毎日。
お金を払って館内に入れば、色とりどりの魚達に目を奪われ夢中になる。
魚たちは、申し訳程度に置かれた水草や岩陰に隠れる事も出来ず、キラキラとした視線を向けられただひたすらに泳ぐ。
ガラス1枚の隔たりで目の前にいるのに触れられない感じや照明に当てられ煌びやかさを感じるそれもまた、似てると思わせる理由だと思う。
自由があるようで無く、照明が消されても人の目を感じて泳ぎ続ける。
彼らがそこにいる理由は?
あの働き者のマグロは、「働かな死んでまう!」と八重歯を光らせ休むことなく泳いでいるのだろうか。
あの図体とお兄ちゃんに対しての態度が少しだけ大きいゲラのカメは、マナーの知らない子どもたちにガラスを叩かれ名前を呼ばれ、胸を痛めているのだろうか。
私の大好きな彼が「エラが欲しい」と願うのも、そんな世界を少しでも長く泳いでいたいからだとしたら。
そんなことを考えてしまうのは、オタクの悪い癖でしょうか。
水槽の中にいる分、外敵からの危険に晒されることもなく離ればなれにされることもないけれど、それでもやっぱり窮屈だと海を夢見ることもあるだろう。
それでもやっぱりそこにいてくれる理由は。
目の前に見えるたくさんの笑顔を好きだと言ってくれるから
だとしたら。
私もマナーのいいお客さんになりたいなぁ、とそう思うのです。
気に入った魚が自分の方を向かないと平気でガラスを叩き手を振り知らないうちに傷つけてしまうように、その薄い隔たりがある事を良いことに平気で誰かを傷つけてしまうようなことはしたくないなぁと思うのです。
これだけ御託を並べて何が言いたいかというと、全てなんかいい~感じになればいいなということです。
なんかいきなり薄っぺらいこと言ってすみません。
でもなんかいい~感じになってまた大好きな彼らが揃って笑ってくれるのを、水槽の外からヘラヘラと眺めていられたら、もうそれで良いんじゃないでしょうか。
みなさんも、ほんとはそうでしょ?